タイトル思いつかない

なんか書いたのを公開するやつ

映画3

公開すぐですが、すでに話題になっている映画を観てきました。

 

wwws.warnerbros.co.jp

とてつもない熱量を持った作品。

観終わったあと、身体が震えた。

 

以下感想をば。

 

・原作について

 原作は、ご存じのどおり、バットマン

 バットマンに登場する悪役、ジョーカーの前日譚(の一つ)が今作。

 ただ、今作を観るにあたって原作を知っておく必要はとくになかった。

 (自分も原作を読んでないまま観た)

 なので、もし原作知らないから……と敬遠している人がいるなら、

 気にせずに、劇場へGO!

 

・ストーリー

 いろいろ不遇ではあるもののあくまで一市民であったアーサーが、

 いかにしてジョーカーになっていくかを描いた作品。

 冒頭の時点で、すでに悲惨な境遇であったが、そこからさらに

 どん底へ落ちていく過程は、結構キツかった。

 そして、最終盤に「ジョーカー」となってからの凶行は、

 えげつないが、観ていてカタルシスがあった。

 狂気に落ちると気持ちが良いというのをうまく描写していた。

 ただ、アーサーがどれだけ不遇な環境で生きているかという観点を

 楽しみにして観るのは微妙。

 正直なところ、彼ぐらいの境遇の人はそれなりにいるはず。

 (そこが今作の肝であり、そこにメッセージが込められている)

 今作は、現実世界にいてもおかしくないくらいの境遇の人が、

 いかにして狂気に堕ちていくかという点と、狂気に堕ちたあとの

 凄まじさを丁寧に描いている点が素晴らしかった。

 

・演技

 主演のホアキン氏の演技が兎にも角にもすごかった。

 アーサーは病気で笑いが止まらなくなるのだが、

 病気によって笑ってしまっているのと、場に合わせて笑っているのと、

 自発的に笑っているなど、笑いを使い分けているし、その笑い方もかなり

 特徴的で耳に残った。

 精神を病みながらも必死に生きているアーサーの演技も、

 狂ったジョーカーの演技も、真に迫っており、圧倒された。

 映画に詳しい方の感想を観てみると、アカデミー賞主演男優賞は確実

 と言われているくらいにはすごい。

 

・演出・音楽

 基本的にダークな印象。

 音楽は聴いていて、暗くなる感じ。

 R15指定となっているように、一部ショッキングな描写があるので注意。

 

・総評

 冒頭にも書いたように、ものすごい熱量のこもった作品。

 面白かったというよりかは、圧倒されたというのが正しい気がする。

 ただ、その熱量はかなりネガティブな感情が込められているので、

 精神的に疲れているときなどに視聴するのは、控えたほうが

 いいかもしれない。

 (以下追記)

 アメリカンコミック原作というエンターテインメント映画の皮をかぶった

 社会派映画でもあった。

 娯楽として楽しみにくいけど、観終わったあと、あれこれと考えてしまうような

 一作。

 様々な立場から俯瞰して観ることに耐えうる傑作。

 

以下、気が向いたらネタバレありでなんか書くかも……?