タイトル思いつかない

なんか書いたのを公開するやつ

LoL(2)

LJLが明日(というか今日)はじまる。

PCS配下になり、2チーム削減され、さらに開幕2日前まで

各チームのロースターが確定しないという事態もありながらの開幕。

期待よりかは不安のほうが上回っているが、個人的な展望を書きなぐる。

 

DFM
Rayfarky-Steal-Aria-Yutapon-Harp


懸案事項だったTop選手にLJL屈指のRayfarky選手を獲得。
WinLaneもWeakLaneも担えるTOP選手の加入でより多彩な戦術を試すことができそう。
BC時代は自分が打開しないとと気負いすぎている立ち回りが多かったことから、
彼自身も必要以上のプレッシャーを感じずにプレーできることが期待される。
top以外については継続だが、KR籍の3選手は兵役というリミットがあり
またYutapon選手もキャリアの終盤に差し掛かってきている雰囲気もあるので、
まさに集大成のシーズンになると思われる。

Rayfarky選手が早い段階でチームに溶け込んでいけば、今年も優勝が見えてくる。
また、メインコーチがVivid氏となる点もどのように影響するか注視したいところ。

 

SHG
Evi-Forest-DasheR-Marble-Vsta

優勝候補筆頭ともいえる陣容。
リージョナルスターであるEvi選手の帰還が大きな目玉。
Evi選手がいた2022シーズンまでとの大きな違いは、

TaNa選手というKR選手がTOPに現れたこと。
TOPの序列に変動が起きるのか、それでもLJL最強TOPに君臨するのか

といったところが楽しみ。
JGのForest選手はT1の下部組織出身の選手なので、能力は文句なしなのだろうが、
初めての国外リーグ参戦でどこまでそのポテンシャルを発揮できるかがチームの
順位を左右することになりそう。
Blank選手の経験がチームに良い影響を及ぼしていた中、

残りの3選手のパフォーマンスがどうなるかも気になるところ。

選手の陣容も非常に楽しみなところだが、コーチに元RJ・FLのVicalコーチが

加入したのも楽しみ。

SHGでどのようなプランを練ってくるのか個人的にとても楽しみ。

 

SG
Kinatu-Ellim-kakkun(Jett)-Yuhi-Gaeng

昨シーズンから大きく陣容は変わったが、優勝が狙える陣容だ。
昨シーズン回答が出せなかったTOPについて、Kinatu選手の獲得という回答を示せたのは大きい。
ただ、Botレーンの2人が鍵。
Gaeng選手はRoamも得意で集団戦のCallingも長けた選手である一方、
兵役でのブランクがどれほど影響しているかが気になるところ。
Yuhi選手も相方の傾向からして、BC時代同様、レーン戦でPassiveにFarmして
集団戦で着実にダメージを出していくスタイルとなりそうだが、
各チーム対策してくることは容易に想像されることから、そこをどう躱していくか。
Jett選手は相変わらずLJLトップクラスの選手ではあるが、やや偏ったPoolが

メタに合うかでチームの状況も変わってくると思われる。
(おそらく困ったときのヨネはもう苦しいと思う)

また、レジデンシーの関係で、Springはkakkun選手がロースターとなると

予想される。

アカデミーでは圧倒的な実力を見せたmidプレイヤーであるものの、

トップリーグでどれほど通用するのかは未知数なところ。

Eugeo選手、Kaito選手といったアカデミーで大活躍した選手が、

トップリーグで苦戦しているところを見るとSpringは経験を積ませるという

方針に舵を切ってもよいのかもしれない。
JGのEllim選手は元T1選手ではあるものの、過渡期のT1で準レギュラーのような

立ち位置だったということもあり、正直なところどれほどの実力なのか、

つかみかねているところがある。


BCT
tol2-EL-Jool-HowLa-Charley(kentakki)

サプライズはtol2選手の選手復帰だろう。
昨シーズンリーグ全体に影を落とした事案を乗り越えて再びLJLに
挑戦される姿は称賛に値する。
個人技の高さは昨シーズン十二分に証明したが、チームとの連携に大きな課題を残していたので、
チームが変わり、アグレッシブなプレイが得意なEL選手らとの連携が気になるところ。
Jool選手はほぼ未知数の選手。Dice選手という圧倒的な選手の後継者という
重圧をはねのけられるのか。
Botレーンはアカデミー選手を起用とかなり冒険したロースターであるが、
TOP、MID、JGの連携がかみ合っていけば、上位進出も見えてくると思われる。


AXC
Washidai-Cassin-Eugeo-Ssol-Ino

なかなか難しい陣容。
RJ、FLで活躍したSsol選手を、V3のWashidai選手を獲得。
しかし、陣容だけ見ると、昨シーズンのCGAに近い印象。
Washidai選手、Eugeo選手の成長が見られないと、昨シーズン同様
ADC頼みの試合を強いられることになるかもしれない。


V3
TaNa-HRK-Acee-Bini-Hetel

過去2シーズンからチーム方針を大きく変えたと思われる。
全員日本人選手からTaNa選手、Bini選手という実績あるリージョン外選手を獲得。
そこにチーム最古参のAcce選手を軸にチームを作り上げていくと思われる。
LJL唯一の日本人JGとなるHRK選手がどこまで通用するかによって、
ここ2年の最下位からの脱却が見えてくると思われる。

 

 

勝手な順位予想

1位SHG、2位DFM、3位SG、4位BCT、5位V3、6位AXC

 

DFMが早いタイミングでチーム完成度を高められたら1位DFMかと

思うが、Vicalコーチの対DFM対策がはまれば直接対決も勝利し、

SHGが上回ってくるのではないかと予想。

SHG、DFMに次いでSGが第二グループになると予想。

BCT、V3、AXCは個々の選手の伸びしろ次第で第二グループに絡んでいけそうだが、

現状だと最下位争いになりそう。

 

 

アニメ1

ツイッターで話題の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第1クール観ました。

 

g-witch.net

スレッタちゃん、大好きだよ

こんなこと言ってますが、作中好きなキャラはミオリネさんとニカ姐です。

最終話でどっちも曇りまくっていましたね…。

最終話にして、ああガンダムシリーズだなあ、となりました。

 

・ストーリー

A.S.アド・ステラ122――
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。

モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する
「アスティカシア高等専門学園」に、
辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。

名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。 

(ホームページWORLDより引用)

 

「アスティカシア高等専門学園」にスレッタという水星から来た少女が転入し、

その転入直前にミオリネという少女と出会うガール・ミーツ・ガールです。

(嘘ではない)

このアスティカシアは、モビルスーツパイロットとメカニック、また経営戦略を学ぶという3つの科に分かれており、スレッタは言うまでもなくパイロット科、ミオリネは経営戦略科です。

アスティカシアでは、モビルスーツの用いて行われる私闘である「決闘」という文化があり、そのリーダー(ホルダー)はベネリットグループ総裁(トップ)の一人娘であるミオリネとの結婚相手と認められ、ホルダーを巡って、グループの有力な企業の子息が争っている(?)というところからスタート。

1クールは基本的に、ベネリットグループのトップ3企業である「御三家」の子息たちとミオリネ、ポッと出のスレッタ、彼女とサポートする「地球寮」の面々が中心の学園劇+ベネリットグループを巡る総裁と御三家+零細企業のシンセー公社の謀略劇でした。(大体プロスペラとシャディクが悪い)

1クール目については、ストーリーは割かしシンプルだったかなーと思います。

どちらかというと各キャラの魅力を全面に出すような感じだったかと。

といっても、要所要所に不穏な伏線が張られていたり、前日譚のプロローグにいたエリクトとスレッタとの関係性などが示唆されていたりと見逃せない箇所も多く、全体的に飽きずに見れる内容だったと思います。

ネットを中心に大騒ぎになっている12話ですが、ガンダムシリーズとして観るなら、えげつないけど、それ以上にえげつないの結構あるよね、って感じ。

(オルフェンズとかVガンダムとかのエピソードのほうが壮絶な気がします)

 

 

・キャラ

ミオリネはじめとした女性キャラも魅力的なのですが、なによりも男性キャラが素敵。

荒々しく俺様気質でありながら、人を思いやれるグウェル(ジュターク家長男)。

人に興味がない孤高の天才キャラ、エラン(ペイル社選任)。

優男ながら腹に一物を抱えている策略家、シャディク(グラスレー養子)。

彼ら3人とミオリネが水星から来た田舎娘であるスレッタを取り合うという、それなんて乙女ゲー?という感じ。(僕はシャディク好きでしたが、終盤のアレでグウェル推しになりました)

1クール目がどうしても主要キャラの掘り下げに徹していたこともあって、その他キャラも掘り下げれば魅力的なキャラなんだろうな、という感じで良し。

地球寮メンバーはニカ姐、チュチュは別格として、リリックが良いキャラでした。

モビルスーツ乗ったことないのに決闘で勝負しろと言われてそのまま乗っちゃったり、急に会社の従業員にされたのに会社運営をする上でのタスクをまとめたりと動じないキャラでありながら、終盤には・・・というのが良かった)

あとスレッタは、エアリアルを降りると人とコミュニケーションを取るのが苦手で、一番仲が良いはずのミオリネにさえ、たどたどしい話口調です。

22年10月からのクールで覇権を争った「ぼっち・ざ・ろっく」のぼっちちゃんこと後藤ひとりちゃんと似たようなコミュ障キャラです。

ただ、ぼっちちゃんは覚悟を決めたときにイケメンになるのに対して、エアリアルに乗ったスレッタは魔王となるという違いがあります。

(どっちも可愛くて大好きです)(麻雀って楽しいよね!)

 

・戦闘シーン

学園内なので、戦争ではなく決闘。

決闘もルールがあり、頭のブレードアンテナを折ったほうが勝ちという殺し合いというよりは競技に近い感じ。

オルフェンズのとりあえずコックピット狙って殺しちゃえ☆みたいなのに慣れていたので割と戦闘シーンは戸惑ってた。(SEEDシリーズのキラみたいな戦い方をする)

あとは、基本的にはエアリアル無双です。

例えるなら、咲シリーズの咲さんの対局、はねバドの綾乃みたいなひたすらに相手を圧倒していく感じ。

ぶっちゃけ、決闘シーンで御三家だったりパイロット科のメンバーとスレッタが決闘するけど、スレッタが強いのか他が弱いだけなのかが分からなくて、判断がつきかねていたけど、12話でそのあたりもわりと明確になってよかったです。

 

・総評

4月から始まる第2クールへの期待も考えて、4月までには是非とも見てほしい一作。

やはり「ガンダム」という看板に偽りなかった。

決闘シーン以外は、割と学園内のお遊戯的な感じはあるけど、終盤からの不穏さはとても良い。

上記にあげた咲シリーズの咲さんやはねバドの綾乃が好きという稀少な同志は、是非ともスレッタちゃんを愛でてほしい。(許さないぞプロスペラ)

 

以下、ネタバレあり

 

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ゲーム2

珍しく最近発売された作品をプレイした。

その感想をば。

 

atri-mdm.com

実績十分の製作陣によって丁寧に作られた良作。

休みの日など、手持無沙汰なときに、手にとってほしい一作。

有名レストランの名物料理を頼んで「これこれ!」って舌鼓を打つ感覚だった。

 

・プレイ順

 END1→BAD→TRUEEND

 ※というかほぼ一方通行。

 

・シナリオ

 原因不明の海面上昇で多くの陸地が海に沈んでしまった近未来が

 舞台のSF作品。

 幼少期の事故で片足を失った少年が、祖母が残した遺産である

 アトリというロボットと出会い。

 アトリはロボットでありながら、非常に感情豊かな個体であった。

 彼女は、「マスターが残した最後の命令を果たしたい」といい、

 そこから、少年とロボットの物語が幕を開ける。

 

 SF作品でありながら、難解すぎず、かつ浅薄でもなく、

 とっつきやすかった。

 また、少年(夏生)とアトリを取り巻く人々も個性的で、

 それぞれのバックボーンも重すぎず、軽すぎずで作品に深みを

 与えていた。

 テーマとしては、「ロボットに心はあるのか」という、SFでは

 普遍的なテーマに沿って、きれいにまとまったシナリオだった。

 プレイ時間は、6~8時間とノベルゲーとしては短めであるが、

 ロープライス作品(2,000円前後)ということを考えれば、十分。

 

・音楽

 ピアノメインとアコースティックギターメインの曲が多め。

 舞台の雰囲気にあった透明感のある曲調が、作風を引き立てていた。

 個人的には、タイトル画面で流れる「親愛なるあの日々へ」や

 「黄昏期の風景」がお気に入り。

 あとは「海中都市」を聞きながら、某海中を遊泳するゲームを

 やりたいな、と思った。

 OP曲の「光放て!」は、イントロ数秒で、「あっ、松本文紀さんの

 曲だ!」ってわかるのが好き。

 

・絵

 枕・ケロQで原画を歴任した基4氏と、おそらくこれがデビュー作であろう

 ゆさの氏のタッグ。

 新人イラストレーターを原画兼グラフィックチーフに抜擢するのは、

 すごい冒険だと思ったが、実際に立ち絵や背景・一枚絵を見ると、

 高いクオリティだった。

 個人的には、ホームページやOPムービーで使われている夕陽のシーンの、

 別差分の一枚絵がとても気に入っている。

 あとは水菜萌のキャラデザがこれぞ基4氏のキャラ!って感じで、

 大変良かったです(ただのファン)。

 

・総評

 すべての面で、高いクオリティを有する良作。

 ずば抜けた何かがある訳ではないが、すべての水準が高いため、

 十分楽しめる一作だと思う。

 ただ、悪く言うと、シナリオはある意味語りつくされたテーマを

 取り扱うが故に目新しさはない。

 そのため、あっと驚く展開を望むのであれば、期待外れに

 なってしまうかもしれない。

 しかし、クオリティの高い出来であることは間違いなく、

 良質な作品に触れたい、と望む人には手に取ってもらいたい。

 

 余談だが、展開的に動きがあるシーンが多く、決して地の文が

 絶対必要という作風でもなく、また、ルートが一本道という点から、

 おそらくアニメ化などのメディアミックスも織り込んで作られたのだと

 思われる。

 (そもそもブランドがaniplex傘下ですし)

 なので、ノベルゲー的な側面(選択肢やADV要素)は薄く、

 どちらかというと演出多めのヴィジュアルノベルというのが正しい。

 いずれにせよ、ゲーム発売だけで終わるコンテンツではなさそうなので、

 今後の展開も楽しみな一作。

ゲーム1

学生時代、「エロゲ」と呼ばれるアダルト向けADVゲームにドハマりしていた。

がっつりやってたのは、3~4年ぐらい。

すでに社畜と化した年数のほうが長くなっているのにさっき気づいたが、

体感としては、エロゲやってた頃のほうが、遥かに密度が濃かったと思う。

好きだったメーカーやライターさんの新作が出るといった情報は、

それとなく追っていたが、社畜となって、まとまった時間が取れなくなり、

疎遠となっていたジャンルである。

 

そんななか、あるゲームメーカーがクラウドファンディング(以下CF)で

メーカー最終作の製作費を賄うという話を聞き、

迷わず支援をした一作の感想を書きたいと思う。

 

musicus.over-drive.jp

OVERDRIVE最終作にして、

キラ☆キラ原作者によるキラ☆キラの後継作

 

医者兼タレントの父を持ち、有名進学校に通っていたが、とある事件に

巻き込まれ退学し、定時制の学校に通うことになった青年が主人公。

ひょんなことからレコード会社社長の八木原とロックバンド「花鳥風月」と

出会い、いままで無縁だったロックの世界へと入り込んでいく。

OVERDRIVEの代表作である「キラ☆キラ」を手掛けた瀬戸口廉也氏による

もう一つのバンドを舞台とした物語。

製作者自ら言うようにキラ☆キラの後継作(続編ではない)として、

「キラ☆キラ」で語られたキラキラした世界の先のお話。

 

・プレイ順(推奨)

 弥子ルート→めぐるルート→?ルート→三日月ルート

 ※おそらく?ルートと三日月ルートどちらをオーラスにもってくるかで

  意見が割れると思う。

  そのほかの順番はそこまで気にしなくていいかもしれない。

 

・システム

 「キラ☆キラ」同様、文字が全面に出て、バックグラウンドに

 背景、イベント絵が表示される形式(何形式っていうか忘れた……)

 オートモード、スキップ、バックログ、音量設定……などなど

 基本的なシステムはある。

 また、喫茶店のテーブル席の背景に、キャラ立ち絵を入れることで、

 一枚絵のように見せるのはすごいな、と思った。

 ただ、ページ進めてしまうとキャラボイスが強制停止されるのは残念。

 あと、スクリプトの関係だと思うが、BGMの切り替えがぶつ切りなのも

 少し気になった。

 

・音楽

 大丈夫。OVERDRIVEの音楽だよ。

 元ネタのほうは、たまにアレな感じになるが、こちらはそんなことなし。

 本作で一番最初に耳にすることになる花鳥風月の「ぐらぐら」であったり、

 主人公のバンドDr.Flowerの「Magic hour」など、耳に残るボーカル曲が

 目白押し。

 また、作中耳を澄ますと聴くことのできる「Everlasting」は、過去作の

 プレイヤーであれば、胸に来るものがあるはず。

 劇伴も、これ!という曲があるわけではないが、作品の雰囲気を

 盛り立ててくれる曲ばかりだった。

 (これについては、ボーカル曲をプッシュする為ってのもあると思う)

 no title...?はて、なんのことでしょうか……?(震え声)

 

・キャラクター

 総じて魅力的。

 ヒロインとなる3人(?)はそれぞれ個性がはっきりとしていて、

 かぶるところがないのもよかった。

 複数ヒロイン制の場合、1人ぐらいいまいちピンと来ないキャラが

 いることがあるんだが、3人とも好きになっていた。

 サブキャラクターたちも、個性派ぞろい。

 ただ、全編通して登場する金田がかなり癖が強く、

 金田を受け容れられるかで、作品の評価を左右するしかねない劇薬。

 自分は、最初は面食らっていたが、だんだん慣れてきたので問題なかった。

 あと、主人公もやたら独白は長いが、常識人キャラっぽい感じではあるが、

 ものすごく癖が強く、物語後半では顕著になってくるので、

 こちらも合う合わないがあるかもしれない。

    お気に入りキャラは、定時制の学校で同級生の佐藤さんと龍さん。

 

・シナリオ

 瀬戸口氏のシナリオです。

 と言えば、瀬戸口氏のゲームをやったことのある人なら、

 納得してもらえるかと(とくに「キラ☆キラ」)

 主人公の心情描写や各キャラのセリフが、長い。

 長すぎて、1ページでは収まらなくなる場面も。

 瀬戸口氏作品の特徴だが、長文を読むのが苦手な人には

 結構つらいかもしれない。

 

 今作のテーマは一貫しており、「音楽の神様は存在するのか?」

 という問いかけへの答えを主人公やヒロイン(三日月)が

 模索していく物語。

 結局のところ、音楽そのものは大した意味がなく、それに付随する情報

 によって、評価されてるだけではないのか?という問いかけ。

 (不幸を背負った少年が、拙いながら弾いた曲「だから」感動する、など)

 その答えを探すために、主人公はロックの世界へと飛び込んでいく。

 また、ライブのキラキラした世界を追い求めて、ある地点まで到達した後の

 世界も見せてくれるので、それも必見。

 

 

 ルート分岐は大きく4つ。

 弥子ルートとめぐるルートはサブルート的な印象で、メインルートは

 三日月ルートになると思われる。

 前者2ルートはサブということもあり、コンパクトにまとめられている。

 三日月ルートは、メインということもあり、上記テーマへの回答、

 そしてOVERDRIVEのゲーム作品の最後の叫びが見られる。

 問題は、?ルート(ネタバレ回避のため伏せてます)。

 瀬戸口氏あるあるの、BADっぽいルートが一番鬼気迫るものがある、

 というものの典型例。

 (他だと「キラ☆キラ」のきらり1エンド、Carnivalのほぼ全エンド)

 なにかを作ることに携わっている人には、一度やってもらいたい。

 

・総評

 正直なところ、前身の「キラ☆キラ」とどちらのほうが良かったかと

 訊かれると「キラ☆キラ」という回答になるだろう。

 しかし、同じバンドものではあるものの、テーマが全く違う上に、

 今作のテーマがかなりネガティブなこともあり、印象としては、

 「キラ☆キラ」のほうが好印象になるのは仕方ないことだと思う。

 

 それを補って余りある楽曲群、シナリオがあるのは間違いないので、

 是非やってほしい。

 特に「キラ☆キラ」のきらり2エンドの結末を観て、ほんのわずかでも

 「そんなこと成し遂げられるのかな」と思った方に手に取ってもらいたい。

 

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↑一応、エンドロールに名前乗ってます(CF特典によるもの)。

 

 

(気が向いたら、ネタバレあり感想も書くかも)