ツイッターで話題の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」第1クール観ました。
スレッタちゃん、大好きだよ
こんなこと言ってますが、作中好きなキャラはミオリネさんとニカ姐です。
最終話でどっちも曇りまくっていましたね…。
最終話にして、ああガンダムシリーズだなあ、となりました。
・ストーリー
数多の企業が宇宙へ進出し、巨大な経済圏を構築する時代。
モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する
「アスティカシア高等専門学園」に、
辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。
名は、スレッタ・マーキュリー。
無垢なる胸に鮮紅の光を灯し、少女は一歩ずつ、新たな世界を歩んでいく。
(ホームページWORLDより引用)
「アスティカシア高等専門学園」にスレッタという水星から来た少女が転入し、
その転入直前にミオリネという少女と出会うガール・ミーツ・ガールです。
(嘘ではない)
このアスティカシアは、モビルスーツのパイロットとメカニック、また経営戦略を学ぶという3つの科に分かれており、スレッタは言うまでもなくパイロット科、ミオリネは経営戦略科です。
アスティカシアでは、モビルスーツの用いて行われる私闘である「決闘」という文化があり、そのリーダー(ホルダー)はベネリットグループ総裁(トップ)の一人娘であるミオリネとの結婚相手と認められ、ホルダーを巡って、グループの有力な企業の子息が争っている(?)というところからスタート。
1クールは基本的に、ベネリットグループのトップ3企業である「御三家」の子息たちとミオリネ、ポッと出のスレッタ、彼女とサポートする「地球寮」の面々が中心の学園劇+ベネリットグループを巡る総裁と御三家+零細企業のシンセー公社の謀略劇でした。(大体プロスペラとシャディクが悪い)
1クール目については、ストーリーは割かしシンプルだったかなーと思います。
どちらかというと各キャラの魅力を全面に出すような感じだったかと。
といっても、要所要所に不穏な伏線が張られていたり、前日譚のプロローグにいたエリクトとスレッタとの関係性などが示唆されていたりと見逃せない箇所も多く、全体的に飽きずに見れる内容だったと思います。
ネットを中心に大騒ぎになっている12話ですが、ガンダムシリーズとして観るなら、えげつないけど、それ以上にえげつないの結構あるよね、って感じ。
(オルフェンズとかVガンダムとかのエピソードのほうが壮絶な気がします)
・キャラ
ミオリネはじめとした女性キャラも魅力的なのですが、なによりも男性キャラが素敵。
荒々しく俺様気質でありながら、人を思いやれるグウェル(ジュターク家長男)。
人に興味がない孤高の天才キャラ、エラン(ペイル社選任)。
優男ながら腹に一物を抱えている策略家、シャディク(グラスレー養子)。
彼ら3人とミオリネが水星から来た田舎娘であるスレッタを取り合うという、それなんて乙女ゲー?という感じ。(僕はシャディク好きでしたが、終盤のアレでグウェル推しになりました)
1クール目がどうしても主要キャラの掘り下げに徹していたこともあって、その他キャラも掘り下げれば魅力的なキャラなんだろうな、という感じで良し。
地球寮メンバーはニカ姐、チュチュは別格として、リリックが良いキャラでした。
(モビルスーツ乗ったことないのに決闘で勝負しろと言われてそのまま乗っちゃったり、急に会社の従業員にされたのに会社運営をする上でのタスクをまとめたりと動じないキャラでありながら、終盤には・・・というのが良かった)
あとスレッタは、エアリアルを降りると人とコミュニケーションを取るのが苦手で、一番仲が良いはずのミオリネにさえ、たどたどしい話口調です。
22年10月からのクールで覇権を争った「ぼっち・ざ・ろっく」のぼっちちゃんこと後藤ひとりちゃんと似たようなコミュ障キャラです。
ただ、ぼっちちゃんは覚悟を決めたときにイケメンになるのに対して、エアリアルに乗ったスレッタは魔王となるという違いがあります。
(どっちも可愛くて大好きです)(麻雀って楽しいよね!)
・戦闘シーン
学園内なので、戦争ではなく決闘。
決闘もルールがあり、頭のブレードアンテナを折ったほうが勝ちという殺し合いというよりは競技に近い感じ。
オルフェンズのとりあえずコックピット狙って殺しちゃえ☆みたいなのに慣れていたので割と戦闘シーンは戸惑ってた。(SEEDシリーズのキラみたいな戦い方をする)
あとは、基本的にはエアリアル無双です。
例えるなら、咲シリーズの咲さんの対局、はねバドの綾乃みたいなひたすらに相手を圧倒していく感じ。
ぶっちゃけ、決闘シーンで御三家だったりパイロット科のメンバーとスレッタが決闘するけど、スレッタが強いのか他が弱いだけなのかが分からなくて、判断がつきかねていたけど、12話でそのあたりもわりと明確になってよかったです。
・総評
4月から始まる第2クールへの期待も考えて、4月までには是非とも見てほしい一作。
やはり「ガンダム」という看板に偽りなかった。
決闘シーン以外は、割と学園内のお遊戯的な感じはあるけど、終盤からの不穏さはとても良い。
上記にあげた咲シリーズの咲さんやはねバドの綾乃が好きという稀少な同志は、是非ともスレッタちゃんを愛でてほしい。(許さないぞプロスペラ)
以下、ネタバレあり
・続きどうなるの!?
グウェルの父親殺しによる慟哭で終わり、Aパート。
Cパートで、容赦なく人を殺め、血まみれの手を差し出して婚約者に拒絶されるスレッタ。
目の前で心を開いた相手が魔王と化して動揺を隠しきれないミオリネ。
続きどうなるの!?
あの状況で明らかに有利なのは、首謀者とバレなさそうなシャディク、傍観者を貫いた
エラン(5号機)。
ただ、エラン君は魔王+ガンダムを乗りこなすアーシアンと立ち向かう羽目になるので、死亡フラグがビンビンですね…。
あと、ネット上では一応生きてる扱いのデリング総裁ですが、作中で破片が突き刺さっている箇所が肝臓なんですよね…。
肝臓やられるって基本的にダメなパターンなので、意図した描写なのかどうかが気になるところ…。
ただ、デリング総裁がここで死んでしまうと次のクールでミオリネ陣営があまりにも不利なので、おそらく生きているのだろうと思います。(いや、そうであってくれ)
あと、おそらくスレッタとミオリネは一旦は袂を分かつことになるだろうな、というのも悲しいポイント。
11話でスレミオの極致を描いてくれたところで、12話Cパートを移すのは百合的にもあまりにもおいしいすぎて、折れかけていた百合アンテナが復活しました。
あと、スパイに容赦がないガンダムシリーズなので、自分の好きなニカ姐の結末も気になるところ。
おそらく、幸せな結末には至らないとは思いますが…。
そして、シャディク君が次どういう立場になるかですね。
ネット上では、イオク様堕ちになるとか言われてますが、どうなることやら…。
GUND-ARMを忌避する義父に視野が狭いと断じるなど、先見の明を持つキャラですが、暗殺計画を失敗しているし、そこまでの策略家ではない感じもありつつ。
・作中の強さランキング
強化人間なエラン、11話で出てきたガンダムを乗るソフィー・ノレアと出てきたけど、
作中でスレッタに次ぐ実力者は、現状ではグウェルなんですよね…。
根拠は、スレッタが対戦相手の実力に言及した(この人、強いと明言している)のがグウェルのみなんですよ。
他と対峙しているときのスレッタって、基本的にエアリアルとの対話を重視しています。
(エラン4号機戦はエランと対話しつつ、本領を発揮するシーンではエアリアルといつもより会話できていると言及している)
また、かつてのエースであった父親をMSの腕や銃を失いながら勝つだけの技量を持っているあたりグウェル君はほんとに強いんだと思います。
ただ、いかんせん12話での仕打ちが残酷すぎて彼の心が持つのかどうか、ってところですが…。
1クール目で登場しているパイロットでスレッタに対峙できるキャラは、おそらくグウェルのみなるかな、と思います。
(逆に言うと、好敵手となりそうなソフィーの咬ませ犬感がすさまじいのもあるんですが…)